2/26 midoriyama 楽團歌月ライブ at neutron | sassan2000 diary

2/26 midoriyama 楽團歌月ライブ at neutron

18時からライブだったのだが、
外は雪がふる程寒いせいか
10分前になってもフロアに人が一人くらいしかいない。
無料でチケットがないため客数の予想ができず、
今日のライブは一体どうなってしまうのだろうと不安がピークに。
しかしそれとは裏腹に
椅子を並べだすと次から次に人が入ってきて、
20席程並べた椅子は全部埋まり、
席がない人には立ち見をして頂いて、
会場はいっぱいに。
(知り合いでない一般のお客さんが多くてびっくり)
あーこれだけでもう泣きそう。


横長の会場の両端で
midoriyamaさん、依田君にスタンバイしてもらい、
その二人に挟まれるような形で観客がいる。


会場の照明を落とし、
まずはmidoriyamaさんのソロ。
何か思い詰めたように間を取り、
無言で演奏を始める。
静かな音の中に彼の深い思いが込められる。
後半、新曲?でメロディーのテンポが早くなり感情は一気に高揚し、
彼の後ろに自分の白い作品を見た瞬間、
また泣きそうになってしまった。


midoriyamaさんの演奏が終わり照明が消え、
逆側にいる依田君に照明があたり彼のソロがスタート。
彼のソロを見るのは初めて。
色々な手法でギターを弾いて
(ウッドベース?の弦やサインペンまで使ってました)
できた音をループさせて次々と重ねていく。
曲の前半は一体どうなるのか全く想像できず、
不安と期待の入り交じった状態でじっと見守る。
しかし最後のメロディーを奏でた瞬間、
目の前にばっと素晴らしい世界が広がった。
夢中夢に通じる世界観。
リアルタイムで曲ができていく様は圧巻だった。


依田君のライブが終わった後、
midoriyamaさんと依田君二人に照明を当て、
間に挟まれたお客さんに
「セッションをしますので皆さんお好きな方をご覧下さい」
と案内したところ、
まるでモーゼの十戒の様にお客さんが二つに割れ、
二人の目の前に一本の道が現れる。
お互いの出方を見ながら音をぶつけ合う二人と、
それを見守る観客。
二人の後ろには白い作品。
ふたつの音と観客と作品が融合し、
またまた泣きそうになってしまった。


midoriyamaさんの睨みつけるような目つき、
依田君の次の音を探す時の悩んだような表情。
最後に依田くんがノイズを鳴らし、
それに合わせてmidoriyamaの音も激しくなり、
緊張がピークに達した瞬間
同時に音が止む。


そして会場全体のライトがついて
全作品に照明が当たる。


本当に素晴らしいライブだった。
二人のアーティストの奏でる音、観客、作品、
すべてが融合した空間。
これが自分が本当に表現したかった事だと思った。


今後作家活動を続けていくにあたり、
作風やスタイルなどかわってゆく事があるだろうけれど、
見失ってはいけない本当に表現したい事、根底にあるもの、
それらが今日の空間にあったことは間違いないと思った。


皆さんに心から感謝です。



ライブ後見に来てくれた色々な知り合いと話をし、
時間が経ってみんなが帰った後も
関係者たちは荷物を広げて座り込んで盛り上がる。
ギャラリー営業中ということでEさんに怒られたけど、
その空気がとても幸せだったので談笑を続けることに
(Eさんごめんなさい)
その後みんなでアンデパンダンで打ち上げ。
途中midoriyamaさんと彼の友人がバスに間に合わないと走って帰り、
依田君と彼女がプリンタイを食べたいと先に帰った後、
彼女と二人だけで宴の後を眺めていると、
ほんとに終わったんだなーという少し寂しい気持ちになっちゃった